広島MJ倶楽部は、
特に「がん」の早期発見に⼒を注いでいます。
それは何故なのか? 日本のがん診療にまつわる実情を
お話させていただきます。

がん治療の進歩にも関わらず、
日本のがん死亡率は上昇を続けています。

アセット 1 日米の全がん死亡率 人口10万人あたりの死亡者数(2011年) 50 100 150 200 250 300 (人) 1950 1960 1970 1980 1990 2000 2010〜現在 出典:厚生労働省「人口動態統計」、アメリカ総務省「Statistical Abstract of United States」 140 149 163 184 203 197 アメリカ 173 77 100 116 139 177 235 280 日本

事実、日本人の死亡率1位は、がん(悪性新生物)。
「約半数の日本人」にとって「がんはいつかは罹る病気」です。

主要死因別粗死亡率年次推移 主要死因別粗死亡率年次推移 (1947年〜2017年) 人口10万対 Rate per 100,000 結核 Tuberculosis 脳血管疾患 Cerebrovascular diseases 悪性新生物 Malignant neoplasms 心疾患 Heart diseases 肺 炎 Pneumonia 老 衰 Senility 300 200 100 0 1947 1950 1960 1970 1980 1990 2000 2010 2017 年/year 出典:厚生労働省「人口動態統計」

原因は日本人の「がん検診率の低さ」。
発見されない「がん」は、治療のしようがありません。

国別がん検診率 国別がん検診率 (日本・米国・韓国・英国) 20 40 60 80 100 (%) 大腸がん検診 24.9 34.1 52.1 日本 韓国 米国 乳がん検診 20.3 45.8 51.0 73.8 米国 英国 韓国 日本 子宮がん検診 21.3 57.0 85.0 78.6 英国 米国 韓国 日本 References:日本 Japan: 2007年国民生活基礎調査 Comprehensive Survey of Living Conditions (2007). 韓国 Republic of Korea: Cancer Facts & Figures 2008 in Korea (National Cancer Center, Republic of Koera). 米国 USA: CA: A Cancer Journal for Clinicians 57: 90-104, 2007. 英国 UK: NHS Breast Screening Programme Annual Review 2008, NHS Cervical Screening Programme Annual Review 2008

しかしながら、自覚症状のないうちに、
「がん」を早期発見・早期治療すれば命は助かる時代です。

総合病期(UICC TNM分類総合ステージ)別5年相対生存率 男女計 総合病期(UICCTNM分類総合ステージ) 別5年相対生存率 男女計 5-year Relative Survival by Summary Stage(UICC TNM classification),Both Sexes 5年相対生存率 (%) 5-year relative sunvival 100 80 60 40 20 0 全がん All cancers Stomach 大腸 colon/rectom 肝臓 Liver 肺・気管 Lung/trachea 乳がん(女性) Breast(female) 食 道 EsophaguC15 膵臓 PancreasC25 前立腺 ProstateC61 子宮頸部 Cervix uteriC53 子宮内膜 EndometriumC54 膀胱 BladderC67 出典:がん診療連携拠点病院等院内がん登録2008〜2009年生存率報告書

時間がない・・・そんな理由で治る病気を見逃すのは、
惜しくて仕方ないと私たちは考えます。

がん検診を受けない理由 がん検診を受けない理由 10 20 30 40 50 総数(N=1779) 受ける時間が無い 費用がかかり経済的に負担になる がんであると分かるのが怖いから 健康状態に自信があり、必要性を感じない 必要な時はいつでも医療機関を受診できる 検査に伴う苦痛に不安がある うっかり受診するのを忘れてしまっている 受ける場所が不便 がん検診そのものを知らない がん検診を受けても見落としがあると思っている その他 わからない 出典:内閣府がん対策に関する世論調査(2014年)

「がん」のリスクは全身にあります。
体中に目を凝らすことがとても大切です。

部位別がん死亡数 部位別がん死亡数 (2017年) 食道 Esophagus Stomach 結腸 Colon 直腸 Rectum 肝臓 Liver 胆のう・胆管 Gallbladder and bile ducts 膵臓 Pancreas Lung 前立腺 Prostate 乳房 Breast 子宮 Uterus 卵巣 Ovary 甲状腺 Thyroid 悪性リンパ腫 Malignant lymphoma 白血病 Leukemia その他 Others 男性 Males 女性 Females 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 人 Persons 9,580 29,745 17,564 9,770 17,822 9,237 17,401 53,002 12,013 531 7,003 5,215 31,515 220,398 1,988 15,481 17,785 5,562 9,292 8,942 16,823 21,118 14,285 6,611 4,745 1,202 5,470 3,355 20,277 152,936 出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」(人口動態統計より作成)

だから私たちは全身の早期がんの発見に努め、
治療実績を積み重ねているのです。

※広島MJ倶楽部を運営する槇殿順記念病院における臨床データです。

がん登録統計12年間 臓器別 死亡者数 がん登録統計12年間 臓器別 死亡者数 (2001年4月〜2013年3月) 早期がん 進行がん (人) 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 18 0 13 0 大腸 12 0 膵臓 11 0 肝臓 6 0 胆管 4 0 悪性リンパ腫 3 0 前立腺 2 0 食道 1 0 膀胱 1 0 腎盂 1 0 乳房 1 0 子宮 1 0

がん死亡者数は12年間で74名(進行がん:74名 早期がん:0名)

がん登録統計12年間臓器別にみた早期がん・進行がんの割合 がん登録統計12年間臓器別にみた早期がん・進行がんの割合 (2001年4月〜2013年3月) 早期がん 進行がん 86% 14% 大腸 8% 92% 88% 12% 乳房 14% 86% 前立腺 86% 14% 食道 14% 86%

臓器別にみるといずれの「がん」も80%以上の方が早期がん。

がん登録統計12年間 部位・男女別の罹患数 がん登録統計12年間 部位・男女別の罹患数 (2001年4月〜2013年3月) (人) 200 180 160 140 120 100 80 60 40 20 大腸 前立腺 乳房 食道 肝臓 膀胱 腎臓 膵臓 その他 男性 女性

部位別にみると「胃がん」が最も多く、ついで「大腸がん」、「肺がん」の順です。